春が訪れると、日本各地に咲き誇る桜。
その柔らかで優雅な姿を写真に収めたいと思ったことはありませんか?
でも実際に撮ってみると、「思ったより色が出なかった」「桜の雰囲気が伝わらない」なんて経験をされた方も多いはず。
私自身、桜の苗を植えてから数年かけて育て、ようやく咲いたときに撮影した感動は、今でも忘れられません。今回は、そんな私の経験をもとに「桜をきれいに撮影する方法」をご紹介します。
最後までご覧いただければ、きっとチャレンジしてみたくなるはず!
撮影は基本的には光が有って撮影できるものです。自然な光を利用してとる場合、人的に光を作り出して撮るもの、大きく分けるとこの2つが挙げられます。
自然な光とは、自然光です。太陽だったり、月の光などがそれに該当します。
人的な光とは、ストロボやネオン、投光器などのライトが挙げられます。
今回、この記事は自然光をメインにした説明になります。
桜の撮影に適した時間帯とは?
桜の撮影でまず大切なのは「時間帯」です。人物撮影も同じで、撮影する時間帯で設定もシビアに変わりますが、おすすめは以下の時間です。
- 早朝(6〜8時):光が柔らかく、花の質感がきれいに出ます。人も少なく、落ち着いて撮影できます。地域や天候にもよりますが、自然光的に見ると比較的青系が有るのかなと思います。
- 昼頃(12~15時):お昼になるにつれて徐々に赤みが増えてきます。
- 夕暮れ前(16〜18時):斜めからの光が桜の立体感を引き出します。逆光のシルエット撮影にもぴったり。
実は、これは人それぞれ好みもあり、正解はありません。
「昼間の明るい時間が良さそう」と思われるかもしれませんが、実は直射日光だと花びらが白く飛びやすく、コントラストが強すぎることもありますが、人によってはそれが良かったりします。
桜を撮影するときの天気は?
晴天が必ずしもベストとは限りません。
個人的には曇りの日が、光がやわらかく拡散されるため、きつい影もなく、花の色がやさしく再現されやすいので撮りやすいのが理由です。
仕事でロケーション撮影もするので、個人的には曇りが多いです。
また、特に薄いピンクの花びらには、曇り空が自然な色を引き出してくれます。他にも雨上がりは狙い目かもしれません。しっとり濡れた花びらや、水滴がついた桜には独特の魅力があります。
桜撮影の一眼レフ設定:F値・ISO・シャッタースピードの目安
一眼レフやミラーレスカメラをお持ちの方は、ぜひ絞り優先モード(Av / Aモード)を使う。
- 絞り(F値)を開く(F2.8〜F5.6):背景をぼかして、桜の花だけを主役にできます。
- シャッタースピード:風で花が揺れる日には1/500秒以上が安心。これがいわゆる「桜を止めて撮るにはシャッタースピード」の目安です。
- ISO感度:晴れなら100〜400、曇りや夕方なら800程度を目安に。
この写真の3つの設定は、慣れない場合は難しいらしく、諦める方が多いです。
日中、太陽が出た晴天で撮るのであれば…
感度ISOはオート、絞り優先モード(Av / Aモード)F2.8〜F5.6とか、シャッターは1/500。
感度だけが自動で合わせてくれるので、撮りたい所にピントだけ合わせてシャッターを押せば桜のポートレイト写真が撮れます。
また、順光と逆光の違いも意識しながら撮るのも楽しいですよ。
順光では桜の色が鮮明に出ますが、逆光ではふんわりとした透明感やシルエットが演出できます。どちらが良いかは好みによりますが、私は逆光の桜が特に好きです。

実はRAW撮影がさらにおすすめ
撮影したあとで「桜らしさ」を引き出せる
カメラに少し慣れてきたら、ぜひ挑戦してほしいのがRAW撮影です。
普段カメラで撮った写真はJPEGという形式で保存されますが、RAWという形式で保存すると、撮影の生のデータとして残すことが可能です。
これがなぜ、桜の撮影で便利かというと……
何でもかんでもフルオートで撮影してJPGで保存しまうと、思うような写真にならないことが多くあります。
例えば…
学校などの床の黄色い体育館などで撮影すると、カメラの設定をオートにしている場合、カメラは宛て舵をとります。宛て舵とは、車で言えばまっすぐに進んでいる車が少し左に進む場合、まっすぐに行きたいからハンドルを少し右に回す、ようなものです。
写真で言えば、カメラは何を撮っているかまでは分からないので、黄色が強いな…、と認識すれば青みを加えてしまいます。
ここで間違いではないですが、カメラの設定には分かりやすく雲のマークや太陽のマーク、蛍光灯のマーク等があります。どのマークにしても、カメラは何を撮っているかまでは分からないので、一般的な宛て舵をしてしまう。これが思った写真になるかどうかは撮ってみないと分からないんですね。
私としては便利なモードでもあり、不便なモードでもありますので100%使っていません。
理由は思った写真が撮れないから。
▷ RAWで撮っておけば、桜の色をあとで自然に補正できる
桜の花びらは、とても繊細な色をしています。
ほんの少しの光の違いで、白っぽくなってしまったり、ピンクが強すぎたりすることもありますよね。
RAWで撮影すれば、撮影直後の色合いが違っていても、撮ったあとに「ホワイトバランス」や「露出」などを調整できる。
画質が劣化しにくいため、撮影時に思ったように写らなくても、あとで桜らしい色味に自然に仕上げることができる。
▷ RAWで撮っておけば、あとで明るさやシャドウの細かい調整が可能
春の日差しは強く、花びらが白飛びしたり、逆に日陰に入った部分が暗くつぶれてしまったりすることがあります。
そんなときも、RAWデータなら明るすぎる部分(ハイライト)と暗い部分(シャドウ)を個別に調整できるので、花びらの質感や背景の雰囲気をバランスよく引き出すことができます。
▷ 編集で「ふんわり感」も「ドラマチック」も自由自在
RAW撮影のもう一つのメリットは、仕上げの幅がぐんと広がること。
ふんわり優しい雰囲気にしたり、空の青さを強調してドラマチックにしたりと、編集で写真の印象を自由に変えられます。
私も、自分で育てた桜が初めて咲いたときはRAWで撮影しました。
花びらのグラデーションや光の繊細な移り変わりを、撮影後に丁寧に調整して、実際のものと同じ色合いに仕上げることができました。

私自身もそうですが、プロのカメラマンは皆RAWで撮っている方が多いです。私はブライダル写真やスタジオ写真も撮りますので、RAWがメインです。背景や服の色など、撮っているといろんなものに色が反応してしまうので、RAWは必須です。
RAW撮影の注意点
- ファイルサイズが大きいため、記録カードの容量には注意しましょう。
- 専用の編集ソフト(LightroomやCamera Rawなど)が必要になりますが、デジカメを買ったときに付属してくるCDやDVDには、RAW現像ができる無料ソフトも入っています。買っても未開封のまま仕舞い込んでいる方もいるので、確認してみましょうね。
- スマホでもRAW撮影対応のカメラアプリを使えば、同じように楽しめます。
桜だけでなく、いろいろなものをきれいに撮りたい方は、こちらの記事も参考になります。
携帯電話で桜をきれいに撮る方法
以前、真昼に桜を撮影したところ、花びらが光で飛び切れてしまい、残念な結果に…。その経験から、曇りや光の強さを選ぶ重要性を実感しました。
スマホでも十分に桜はきれいに撮れます。ポイントは以下の通り。
- カメラアプリを活用:「Pro」モードやマニュアル設定ができるアプリを使えば、露出やフォーカスが調整可能。
- タップで明るさを調整:桜の花の部分をタップすると、そこにピントと明るさが合います。
- 背景に空や建物を入れて構図に工夫:桜だけでは単調になりがちなので、空の青や神社の鳥居などを組み合わせて撮ると季節感がアップします。

無料アプリの中には「桜がきれいに撮れるフィルター」があるものも。フィルターは派手すぎない、自然な色合いのものを選ぶと良いですよ。
桜撮影マナー:みんなが気持ちよく撮るためのルール
最近は「撮影マナー」も大切です。
- 枝を引っ張る、花に触る行為はNG
- 三脚を使うときは周囲の迷惑にならないよう配慮
- 他の人の邪魔をせず、譲り合って撮影を楽しむこと
桜は多くの人の癒しですから、ルールを守って気持ちよく撮影しましょう。
Q&A よくある質問
Q. 昼間の直射日光でもきれいに撮れますか?
A. 直射日光は白飛びしやすいですが、露出補正や露出ロック(AEロック)、またはRAW撮影+後補正で対応できます。
Q. スマホで逆光を活かした撮影は?
A. 逆光を活かすなら「露出を自分で下げて」撮影すると、花びらの透過感や葉の色味が美しく表現できます。
Q. 花の形がボケてしまった時の対処法は?
A. 被写界深度を深くする(F値を大きくする)ことで花全体にピントが合い、モヤッとしにくくなります。
まとめ
春の桜をきれいに写真に残そう
桜の写真撮影は、コツをおさえるだけでグッと美しさが引き立ちます。
「撮影モード」や「カメラの設定」を調整し、「桜の撮影に適した時間」や「天気」を選ぶことで、あなたらしい1枚がきっと撮れるはずです。
あえて最後に書きますが、お花を撮るときは「女性を撮る」こんな気持ちで撮影に挑むと、もっと良い角度で撮れるかもですね。
春の花である桜は、毎年少しずつ違った表情を見せてくれます。
一期一会の瞬間を大切に、ぜひ今年の春はカメラやスマホを持って、あなたなりの桜をきれいに撮ってみてくださいね。
次回は「夜桜やライトアップでの撮影テクニック」をご紹介予定です。光の調整や三脚使いのポイントも詳しく解説しますのでお楽しみに!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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