動画編集の仕事は、とにかく集中力と持久力が必要です。
映像や音声の調整、エフェクトの適用、タイムライン上での細かい作業……、気づけば何時間も机にかじりついている、なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
もちろんPCのスペックが重要なのは間違いありません。しかし実は「デスク周りの環境」だけでも、作業効率やモチベーションは大きく変わります。
今回は、私自身が日々の編集作業で使っているデスク周りのアイテムをご紹介します。プロ仕様すぎるわけではなく、かといって完全にライトユーザー向けでもない。一般の方でも「なるほど!」と楽しんでいただけて、同業の方なら「わかる!」と共感していただけると思います。
3台のモニターで効率を最大化
まず欠かせないのがマルチモニター環境です。私は3台のモニターを使っています。
1台目は「プレビュー専用」。編集した動画をリアルタイムで確認する画面です。色や動きの細かなニュアンスを確認するには、やはり専用の画面があると便利。
2台目は「素材管理用」。撮影した映像や写真、取り込んだ音楽データなどを一覧できるので、必要な素材を探すストレスが大幅に減ります。
3台目は「編集用」。タイムラインやエフェクト、タイトル挿入などを担当。After EffectsやEDIUS ProXを使うときは、この画面が作業机のような役割を果たしています。
モニターを分けるだけで、ウィンドウを切り替える手間が減り、編集スピードは段違いに上がります。一般的には2台でも十分ですが、3台あると「もう戻れない」快適さです。
入力デバイスで操作をもっと直感的に
編集作業をしていると、マウスだけではどうしても限界を感じる瞬間があります。そこで登場するのが、ジョグコントローラーやMIDIコントローラーといった入力デバイスです。
私が愛用しているのは shuttlePRO V2 というジョグ。タイムラインをサクサク動かせるので、カット編集やフレーム単位の調整が驚くほどスムーズになります。まるで昔のビデオデッキを操作する感覚に近く、直感的に「コマ送り」できるのが魅力です。

さらに音声作業には BERINGER2000のMIDI Controller を使用。フェーダーやダイヤルで音量やエフェクトを調整できるので、マウスでポチポチ操作するよりも演奏に近い感覚でミックスできます。一般の方には少しマニアックに聞こえるかもしれませんが、実際に使ってみると「もう戻れない!」と思えるはずです。

音響環境は5.1スピーカーで
映像編集というと「画」に意識が向きがちですが、実は「音」も同じくらい重要です。特にCMやイベント映像など、音楽や効果音の配置次第で印象は大きく変わります。
私のデスクには 5.1ch対応のスピーカー を設置しています。ステレオ環境でも編集はできますが、サラウンド対応にしておくと作品の完成度が一段上がります。映画館で観るような立体的な音響を家庭でも再現できるので、空間演出を意識した編集には欠かせません。

データ管理は専用サーバーでスマートに
映像の世界では、とにかくデータ量が膨大です。4K映像を何本も扱えば、外付けHDDではあっという間に容量が埋まってしまいます。
そこで活躍するのが、自社で運用している 専用データサーバー。撮影した素材や過去のプロジェクトをすべて整理して保管しておけるので、「あの素材どこいったっけ?」という悩みから解放されます。検索もしやすく、バックアップの安心感もあるので、作業効率だけでなく精神的な余裕にもつながります。
一般の方ならNAS(ネットワーク対応の外付けHDD)を導入するだけでも、ぐっと快適になるはずです。

机の上に潜む小さな相棒
さて、ここからは少しユーモアを交えて。
私の机の上には、編集作業を陰ながら支える小物たちも存在します。
まずは トイレットペーパー風のミニメモ帳。アイデアを書き留めたり、ちょっとしたToDoを残したりするのに便利です。見た目がユニークなので、机に置いておくだけで気分が和みます。

そして最後に紹介したいのが、最大にして最強のアイテム、それは 根性 です。どんなに機材をそろえても、最終的には「あともう少しやり切るぞ」という気持ちがなければ作品は完成しません。結局のところ、環境はサポートであり、本当の主役は自分自身。こればかりはどのショップでも手に入りません。
デスク環境の整え方に慣れてきたら、こちらの記事もおすすめです。
Q&A よくある質問
Q. 3台モニターは無理でも1〜2台でも意味ありますか?
A. もちろんです。プレビュー+編集用の2台構成でも十分効果は感じられます。
Q. ジョグコントローラーはどのソフトでも使えますか?
A. 基本的にはPC上のタイムライン操作に対応していれば利用可能ですが、ソフトによっては対応状況をご確認ください。
Q. 安価なNASでも効果はありますか?
A. はい。容量とバックアップ機能があれば、精神的な余裕と時短効果は十分得られます。
まとめ:快適な環境づくりで編集はもっと楽しくなる
動画編集は、一見すると地味で孤独な作業に思えるかもしれません。しかし、環境を工夫するだけで効率が上がり、同じ時間でより良い作品を生み出せます。
モニターを増やすのもよし、入力デバイスを導入するのもよし、あるいは机にお気に入りの小物を置くだけでも気分が変わります。プロ仕様の高価な機材をそろえなくても、「自分に合った快適な環境」を見つけることが何より大切です。
今日ご紹介したアイテムの中から、ひとつでも「これなら取り入れてみよう」と思っていただけたら嬉しいです。そして編集机の片隅には、ぜひあなたなりの根性アイテムを置いてみてください。きっと作業が少しだけ楽しくなるはずです。
次回は「省スペースで集中力アップ!小さなデスクでも整う編集環境の作り方」を紹介予定です。お楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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