「子どもの試合を撮ったけど、全部ブレてた…」
「スマホじゃもう満足できない!」
そんな気持ち、よく分かります。
野球は動きが速く、しかも被写体が遠い。ピントも構図も、他のスポーツより一筋縄ではいきません。
でも大丈夫です。コツを押さえれば、初めての一眼でも動きの止まった一枚が撮れるようになります。
この記事では、野球撮影の基礎的なカメラ設定と、撮影中に意識すべきポイントをわかりやすく紹介します。
「機材の力」よりも「設定と意識」で差がつくのが、このジャンルの面白さです。
カメラを構える前に意識したいこと
いきなり設定を変える前に、まず大事なのが心構え。
野球写真は「どの瞬間を切り取りたいか」で結果がまるで違ってきます。
バッターのスイング、ピッチャーのフォーム、守備のダイブ。
どれを撮るかで、必要な設定も構え方も変わります。
そして、焦点距離200〜400mmの望遠を使うなら、構図の自由度も一気に広がります。
ただし、その分ブレやすくなるので、三脚か一脚の使用をおすすめします。
(特にお子さんの試合など、試合時間が長いと腕が先に悲鳴を上げます…笑)

シャッタースピードは速め一択
野球はスピード勝負のスポーツ。
ピッチャーの投球フォームなんて、一瞬で完結します。
そんな動きを止めるには、シャッタースピードが命です。
目安は1/1000秒以上。
打者のスイングや投球フォームを「止めて」写したいなら、1/1600〜1/2000秒を狙いましょう。
よく「ブレてる方が動きを感じる」なんて言いますが、初心者のうちは止める練習が先です。
止められるようになると、あえてブレを演出する技も理解できます。
まずは基本を固めましょう。
F値(絞り)は背景をボカして主役を立たせる
背景の人やネットがゴチャつくと、主役が埋もれてしまいます。
それを解決してくれるのがF値。
おすすめはF4〜F5.6前後。
開放寄りにして背景をやわらかくぼかすと、選手がグッと際立ちます。
ただし、開放しすぎるとピントが浅くなり、顔よりグラブに合ってしまうことも。
(これ、ほんとによくやらかします…笑)

ISOは明るさの保険
快晴ならISO 100〜400でOKですが、曇りや夕方は一気に暗くなります。
そういうときはISO 800〜1600に上げて対応しましょう。
「ISOを上げるとノイズが出るから嫌だ」という人もいますが、最近のカメラはかなり優秀です。
それに、ブレブレの写真より、ノイズが少しある止まった写真の方が何倍も印象的です。
RAWで撮影しておけば、後でノイズ処理も簡単にできます。
なので、撮影中は露出優先・構図優先くらいの気持ちで大丈夫です。
ピントはAF-C(AIサーボAF)+連写が鉄板
野球では被写体が常に動いています。
静止している瞬間の方が少ないくらいです。
なので、ピント設定はAF-C(AIサーボAF)+連写モードが基本。
「ゾーンAF」か「中央1点AF」で被写体を確実に追いましょう。
連写で10枚撮って、そのうち1〜2枚でも完璧に合っていれば大成功です。
むしろ、全部ピントが合ってたら怖いです(笑)
それだけ野球は予測不能な動きが多いんです。

光と背景を味方につける
太陽の位置、グラウンドの色、フェンスの反射。
これらも意外と写りに影響します。
順光では明るくクリアに、逆光ではドラマチックに写ります。
ただし逆光は露出が難しいので、RAW撮影が安心です。
背景は「なるべくシンプルに」。
フェンスや観客席を入れたい場合は、F値を少し絞って全体を見せる構図もアリです。
(ここは撮る人の好みが分かれるところですね)

撮影時のコツと心構え
・構える前に狙いの場面を決める
・試合の流れを読んで準備する(野球はリズムのスポーツです)
・連写を惜しまない(失敗してもデータは消せばいい)
・笑って撮る(緊張するとシャッタータイミングも遅れます)
撮影していると、つい「設定をどうしよう」と頭がいっぱいになりますが、
本当は「どんな瞬間を残したいか」を考える方が先です。
設定はその目的の手段であって、ゴールではない。
だから失敗も大歓迎。むしろ失敗の中に上達のヒントが転がっています。
まとめ|設定よりも意識で写真は変わる
野球写真は、設定を覚えた瞬間から一気に楽しくなります。
「動きを止める」「主役を引き立てる」「背景を整理する」
この3つを意識するだけで、写真の印象が見違えるように変わります。
最初はピントが合わない、ブレる、タイミングがズレる、それでOKです。
何度か撮るうちに、自分なりの間が見えてきます。
そして撮れた瞬間、スイングの頂点やキャッチの一瞬をピタッと止められたとき、
「あ、やった!」って声が出るはずです。
その瞬間こそ、カメラを構える楽しさの真骨頂。
設定と意識を味方にして、あなただけの野球写真を撮ってみてください。
次の記事では、被写体ごとの構図やアングルの工夫について、さらに深掘りしていきます。


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