VHSが見れなくなる…は過言???
最近、「2025年にはVHSビデオテープが見れなくなる」という話がSNSやネット掲示板などで話題になっています。
この「2025年問題」とも呼ばれる現象を不安を感じている方からの問い合わせや、VHSのデジタル化を希望する依頼が実際に私の所でも問い合わせが急増しているのが現状です。
実際に、富士フイルムさんでは、このブログを書いている時点で2か月待ち。
中には「2025年の年末にはすべてのVHSが再生できなくなる」といった誤解も広がっており、正しい情報を知っておくことが大切。
VHSテープが突然見られなくなるわけではない
まずはっきりさせておきたいのは、「VHSテープそのものが2025年を境に突然再生不能になる」ということはありません。
VHSは磁気テープに映像を記録するアナログ方式で、保存状態が良ければ10年〜30年以上再生可能です。
湿度や高温を避け、カビの発生を防いでいれば、2025年以降も十分再生できる可能性があります。
VHSが2025年に急に見れなくなることはありません。ただし、再生機器の製造終了や故障により今後ますます再生が難しくなるのは事実です。不安な方は、大切なビデオは早めにデジタル化しておくことをおすすめします。誤情報に惑わされず、冷静な対応を心がけましょう。
実は、本当の問題は「再生する機器の方」
2025年問題の本当の意味は、VHSテープではなく、それを再生するためのビデオデッキの存在にあります。
VHSデッキはすでに主要メーカーでの生産が終了していて、新品での入手は極めて困難。中古品市場では高騰しつつあります。
また、今使用できているデッキも、劣化による故障リスクが高くなっています。
修理が可能な場合もありますが、部品が手に入らないケースも多く、いずれは修理不可=再生不可能となる可能性があるのです。
通販で色々、故障しやすい、劣化しやすい箇所の部品パーツも販売されています。
私の所では、業務用のリニア機もありますが、幸い稼働しています。でも、故障した場合は型式の都合で修理受付はすでに終了していますが、事前に消耗しやすいパーツは保持してるので、それなりに自己修理は出来ます。
家庭用のデッキも同じですが、修理ができる、が前提。言い切れませんがほとんどがベルト駆動部分。
ベルトの交換は結構ばらさないといけないので、難易度的には簡単ではないです。

VHSのデジタル化が進む理由
これらのことが重なって、VHSをデジタル化して保存する動きが活発になっています。
デジタル化には大きく2つの方法があります
- DVDなどのディスクに保存する方法
手軽で再生環境も整いやすく、家族で楽しむには適しています。 - パソコンや外付けハードディスクにデータとして保存する方法
編集やバックアップがしやすく、将来的な管理・移行も比較的容易です。
どちらが「正しい」ということはなく、目的やライフスタイルに応じて選ぶのがポイントです。
私の所への依頼では、教育現場や役場関係が多いです。そのほとんどがディスク保存せず、ハードディスクにデータとして保存する方法が多いです。
私が考える今後のVHSとの向き合い方
映像制作に関わる立場としての私見になりますが…
「大切な映像を長く残したい」と考えるなら、今のうちにデジタル化しておくのがベストだと考えています。またその方法をすすめています。
VHSテープ自体は2025年以降も再生できる可能性がありますが、再生環境が確実に失われつつあるのは事実。
将来「見たい時に見れない」という事態を避けるためにも、早めの行動をおすすめします。
注意点 著作権
撮影・企画・制作を制作会社に依頼している場合は、著作権が発生しています。
私の所で最も多いのがトップで結婚式。
結婚式は、撮影業者が企画・撮影・編集、そして完成まで手掛けています。100パーセント著作物です。そういった場合、依頼してきたお客さんへは、ストレートではお受けできないとお断りしています。
ビデオが終わった時に出てくる制作会社名の所に問い合わせて、デジタル化したい旨を伝えることが第一。今までの中には、事良く、ご自由にやってもいいといういい返事もあります。逆に、こちらでもデータ化するサービスをしています、という返事もあります。さらに、すでに会社自体が解散したり、廃業したりしていることもあります。
この辺は、法が絡むので、専門家に相談することをお勧めしています。著作権ってなかなかシビアな部分ですよね。
詳しい方がいらっしゃいましたらコメント欄で教えてください。
まとめ
VHSが見れなくなるという本当の理由
1. 再生機器の生産終了・入手困難
- VHSデッキの製造はすでに終了しており、新品の入手はほぼ不可能。
- 中古市場も劣化や故障品が多く、今後ますます再生環境が手に入りにくくなる。
2. 磁気テープの劣化
- VHSテープは湿気・カビ・磁力の影響を受けやすく、経年劣化が進むと映像や音声が乱れる。
- 一般的に10〜30年が寿命と言われており、古いテープはすでに劣化のリスクが高まっている。
3. デジタル化による保存性・利便性の向上
- デジタル化すれば、劣化しない形で長期保存が可能。
- パソコンやスマホでも簡単に視聴・編集・共有ができ、使い勝手が大きく向上。
- クラウドや外付けHDDに保存すれば、災害や事故からも守りやすくなる。
4. 思い出や記録を次世代へ残すため
- VHSには家族の記録や貴重な映像が残されていることが多く、これらは再生できなければ“存在しない”のと同じという私的考え。
- デジタル化すれば、次の世代にも伝えやすく、継承しやすくなる。
5. サービスや業者が増えてきた今がチャンス
- VHSのデジタル化を行う業者も増えており、選択肢が多い今は依頼のタイミングとしても良い時期。
- 逆に、需要の急増や機材の老朽化で、今後サービス提供が難しくなる可能性もある。
まとめると…
VHSは「今は再生できるけど、いつまで再生できるかわからない」時代に入っています。
デジタル化は、思い出を“未来に残すための保険”です。
必要性に気づいた今が、一番早くて安全なタイミングかもしれませんね。
- VHSテープが2025年で突然使えなくなるわけではない
- 問題は「再生する機器=VHSデッキ」の入手と修理が困難になっていること
- デジタル化にはDVD保存とデータ保存の2つの方法がある
- 大切な映像は早めにデジタル化しておくのが安心
過去の思い出を未来へつなげるために、今できる準備を始めてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
ご意見ご質問はコメント欄にお願いします。


コメント