「自宅の車庫だけでも雪を溶かしたい…」
「市販は高いから、できればDIYで作りたい…」
融雪設備を自作・検討する際に、全体の流れを先に把握しておくと失敗を避けやすくなります。
そんな人向けに、ここでは 家庭用・小規模駐車場向けの消雪パイプの作り方 をまとめました。
私が実際に使っている運用(HIVP50/φ2mm/20cm間隔/45度噴射)をベースに、
誰でも真似しやすい実践的な方法です。
使う材料と道具
● 材料(おすすめ仕様)
- HIVPパイプ 呼び50(外径50/内径40)
- 継手(ソケット・エルボ・チーズなど必要数)
- エンドキャップ(末端閉じ用)
- ステンレス製リングフック(3m間隔で固定)
- ゴムバンド or ステンバンド
- 地下水への接続ホース or ポンプ直結配管
- フィルター(井戸側+ポンプ側の2段が理想)
● 道具
- 電動ドリル(φ2mmビット)
- メジャー(穴間隔20cm用)
- マジック(穴位置マーキング)
- モンキーレンチ
- カッター or PVCパイプカッター
- 水平器(角度調整用)
- 軍手・保護メガネ
パイプの加工(穴あけ)
● ① 穴位置のマーキング
- 20cm間隔で点をつける
- 長いパイプは「反り」が出るので、真っ直ぐ線を引くと作業しやすい
● ② ドリルで穴あけ(φ2mm)
ポイントは…
- 穴は一列だけ(家庭用なら1列で十分)
- 角度は最初は垂直に穴あけ → 運用時に45度へ微調整
- ドリルの回転を強くしすぎず、軽く当てる
- バリが出たら軽く指で払う(ゴリゴリ削りすぎない)
● ③ バリの取り忘れに注意
バリが残ると詰まりの原因になるので、
穴を内側からも軽く触って確認。

配管の設置と固定
● ① パイプを地面に仮置きし、噴射方向を確認
- 車の出入りを考えて、車に直接当たらない方向 (45度下向き)へ回転させて調整
- 穴が道路側に向かないように要注意
● ② リングフック(固定具)を3m間隔で設置
- これをサボると、数年後に必ず反りが出て曲がる
- 特に夏場の直射日光で歪みやすい
● ③ 連結部分(継手)をしっかり差し込み
接着剤は基本不要です。
- 水漏れが心配なら薄く塩ビ専用接着剤もいいが、万一交換の時は、切らないといけない
- 取り外し予定があるなら差し込むだけが便利
私の場合は、接着していません。しっかり差し込んでいれば、漏れてこないです。
水源への接続(地下水・ポンプ)
● 地下水を使う場合
- 吸水側に粗目フィルター
- ポンプ手前に細目フィルター
の2段構えが理想。
井戸の砂量によっては、こまめな掃除が必要です。
● 配管接続のコツ
- ポンプ → 配管 → 消雪パイプ の順で
- 水圧が高すぎると乱射になるので、バルブで微調整
- 駆動テストは必ず人がその場で確認する
試運転(45度噴射の微調整)

● ① 水を流す
最初は必ず 弱めの水圧 で様子見。
● ② 各穴の出方をチェック
- 出ていない穴 → ピンで軽くつつく
- 乱射している穴 → バリ残り or 傾きの可能性
● ③ 噴射角度を45度へ調整
- 穴の向きをちょっと回すだけで調整可
- 40〜50度の間で雪が溶けやすい
- 吹き飛ばしすぎ防止にもなる
最後に忘れがちなポイント
● 紫外線対策
HIVPは強いですが、表面が日焼けして薄茶色になります。
(あなたの経験どおり)
- できれば 直射日光を避ける配置
- または 遮光テープ を一部に使うと長持ちします
● 冬が終わったら
- ポンプの水抜き
- フィルター掃除
- パイプにひびが無いかチェック
まとめ:DIYでも十分作れるが「丁寧な穴あけ」が命
実際の施工は、地域の気候や設置条件で判断が変わります。
消雪パイプは構造がシンプルなので、
家庭でもDIYで問題なく作れます。
特に大事なのは次の3つ。
- 穴あけは丁寧に(詰まり防止)
- 固定は3m間隔で確実に(反り防止)
- 噴射角度は45度へ微調整(効率アップ)
この3つさえ守れば、
何年も安定して使える消雪設備になります。




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