現役カメラマンがまとめるバッテリーの処分方法
撮影現場で避けて通れないのが、
劣化したバッテリーの処分です。
膨らんでしまった電池や、
残量が極端に落ちたものを放置すると
安全性・作業効率・管理コストに影響します。
ただ、
「ただ捨てればいい」
という話ではありません。
バッテリーは可燃性リスクがあり、
扱いを間違うと事故やトラブルになる可能性があるため、
正しい処分方法を知ることが大切です。
この記事では、
- 国内で基本となる処分の考え方
- 自治体ごとの違いと実務的な確認方法
- 事故を防ぐ保管から処分までの流れ
- 一例としての法規制の考え方
までを、
現場カメラマン目線で丁寧に整理します。

なぜバッテリーの処分は慎重にすべきか
そもそもバッテリー(特にリチウムイオン電池)は、
- 内部で化学反応を起こす
- 高温や衝撃に弱い
- 発火・爆発リスクがある
という性質があります。
自治体のごみ出しに持ち込む前に、
- どの区分で出せるか
- 中身の電極をテープで覆うべきか
- 量が多い場合の対応策
などを確認しないと、
回収業者や自治体の担当者から受け取り拒否になるケースもあります。
また、
間違って普通ごみとして出した結果、
収集車内で発火した事故例もあります。
だからこそ、
撮影現場のように複数本・種類が混ざる環境では
正しいプロセスが必須なんです。

基本の考え方(全体の流れ)
バッテリー処分の基本は、
- 劣化判断
- 安全な保管
- 適切な出し方の確認
- 自治体 or リサイクル窓口への提出
- 記録・履歴の保管
という流れです。
どれも抜けてはいけません。
劣化したバッテリーの扱い(再整理)
どこから処分対象になるか
劣化の判断は前記事でも触れましたが、
特に処分対象になるのは、
- 膨らんでいるもの
- 明らかに持ち時間が短いもの
- 夏場や高負荷で熱を持ちやすいもの
- 表示が安定しないもの
これらは現場で使わないだけでなく、処分対象として扱います。

残量があるバッテリーの注意点
- 完全に0%にしない
- 放電を自己流でやらない
- ショート防止のため接点にテープ貼付
残量をゼロにすると、
一部機種では安全回路が働かなくなる場合があるため、
基本的に放置しない処分法は使いません。
また、金属接点が露出したままだと
他の金属と接触してショート→発熱が起きやすくなります。
これは最も気をつけたい事故要因です。
安全な保管方法(処分前に必ず)
処分までの間も、
バッテリーは安全第一の保管が必要です。
保管のルール
- 別の場所で隔離
→ 他の機材と混ぜない - テープで接点を保護
→ ショート防止 - 耐火・耐熱性のある容器に入れる
→ 金属ケース/耐火バッグなど - 直射日光・高温を避ける
→ 夏は特に注意
現場では「とりあえず机の端に」のような置き方をしがちですが、
これは事故を誘発する典型ケースです。

自治体の処分方法を確認する
ここが一番重要で、
同時に一番“誤解”されやすい部分です。
出し方は自治体ごとに違う場合がある
バッテリー1本でも、
- 可燃ごみ
- 不燃ごみ
- 資源ごみ
- 回収窓口持ち込み
- リサイクル業者回収
このどれになるかは自治体によって異なります。
例えばある市では
「リチウム電池は専門回収」
となっていて、
別の市では
「資源ごみ+ラベル貼付」
という地域もあります。
だから、
ご自身の拠点の自治体HP/ごみ分別ガイドで必ず確認してください。

自治体に聞く時のチェックリスト
問い合わせる際は、
以下のポイントを確認しましょう。
- どの分類で出せるか?
- 本数が多い場合の対応は?
- 予約が必要か?
- どこに持ち込むべきか?
- 発火防止策は必要か?
この手順を文章化しておくと、
現場スタッフ間でも迷いがなくなります。
専門回収サービス(リサイクル・買い取り)
自治体の回収だけが選択肢ではありません。
特に本数が多い場合、
専門回収サービス/ショップのリサイクル窓口
を利用する方法もあります。
実例
- 家電量販店の電池回収ボックス
- メーカーの返却プログラム
- リチウム電池専門の廃棄回収業者
(引き取り・引き取らないは地域差あり)
ただし、
受け入れ条件/店舗ルールは必ず確認してください。
「預ければOK」ではないことがあるから。
処分時の注意ポイント(安全第一)
バッテリー処分で必ず守りたいポイントです。
テープで端子を保護
→ ショート防止
複数本をまとめない
→ 発熱や干渉リスクを避ける
高温を避ける
→ 車内保管はNG
破損や膨張は最優先で専門回収へ
→ 普通ごみや資源ごみは絶対に避ける
どれも小さな対策ですが、
事故防止という意味では決して省けません。

現場で“やらかしやすいNG例”
NG例を知っておくと、
先回りして失敗を防げます。
- 普通ゴミの日にそのまま出す
- テープを貼らず丸出しで出す
- 他の機材と同じ箱に入れて管理
- 充電した状態で放置しておく
こういう行為が
収集拒否・事故・クレームに繋がることがあります。
まとめ
バッテリーの処分は、
- 劣化判断
- 安全保管
- 自治体ルール確認
- 専門サービスの活用
- 安全第一の出し方
という5つのステップが重要です。
自治体ごとにルールは違いますが、
「問い合わせて確認する」だけで
事故・トラブルのリスクは大きく下がります。
現場で本当に大事なのは、
誰が見ても迷わない手順を共有しておくこと。


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