ピントが合わないのは、設定のせいだと思っていた
撮っても撮っても甘い。
液晶で拡大して、ため息が出る。
シャッタースピードは足りている。
ISOも上げている。
AF-Cにもしている。
それでも外れる。
こういうとき、まず疑うのは設定ですよね。
私もそうでした。
AFエリアを変える。
点数を変える。
カスタム設定を触る。
でも、しばらくして気づきました。
設定を触っているときほど、原因を見ていない。
「どこに置くか」が曖昧だった
バッターを撮るとき、どこにピントを置いていますか。
顔でしょうか。
胸でしょうか。
それとも体全体をなんとなく追っていますか。
以前の私は後者でした。
選手を追っているつもりで、
実際はフレームの中を漂っているだけ。
少年野球は特に難しいです。
体が小さくて、ユニフォームもゆったりしている。
ヘルメットも大きい。
だからこそ、置き場所を決めないと迷います。
私は顔に置くと決めました。
理由は単純で、
表情を残したいからです。
それだけで、歩留まりは変わりました。
追えばいいわけじゃなかった
望遠を伸ばして、必死に追う。
特に200-500mmの長い側は、少しのズレが大きくなります。
振っているつもりが、実は自分がブレている。
AFが外れているのか、自分が揺れているのか分からなくなる。
あるとき、撮り方を変えました。
追うのをやめて、待つ。
一塁ベース付近にあらかじめ構図を作る。
そこに走者が入ってくる瞬間を撮る。
意外なくらい安定しました。
動体撮影=常に追い続ける、ではなかった。
ナイターは別物だと割り切る
昼と同じ感覚で撮ると、夜は外れます。
D5は高感度に強いですが、
暗くなるとコントラストは落ちます。
D3sなら、さらにシビアです。
黒いヘルメット。
暗い背景。
白いユニフォームのハイライト。
AFが迷いやすい条件が揃っています。
夜は攻めすぎない。
AFエリアを少し広げる。
無理に一点で狙わない。
昼と同じ設定でいける、と思わない。
これを意識してから、ナイターの失敗は減りました。
ブレとピンボケを混同していた
これも大きかったです。
「止まっていない=シャッタースピード不足」
そう決めつけていました。
でも拡大すると、背景はシャープで選手だけ甘い。
それはAFの問題。
逆に全体が流れていればブレ。
この切り分けができるようになってから、
やみくもにISOを上げなくなりました。
機材のせいにしたくなる気持ち
正直に言えば、何度も思いました。
「もっと新しいボディなら」
確かに、性能差はあります。
でも、D3sを使っていて感じるのは、
機材は嘘をつかないということです。
甘いときは、自分のどこかが曖昧。
置き方か、立ち位置か、タイミングか。
D5は助けてくれます。
でも根本は変わりません。
外れ続けた時期は、無駄ではなかった
あの時期があったから、
今は原因を探せるようになりました。
外れはゼロになりません。
でも、意味のある失敗になります。
野球撮影でピントが合わない。
それは才能の問題でも、
機材だけの問題でもありません。
少しずつ整理していけば、必ず安定します。
グラウンドで積み上げた分だけ、ちゃんと返ってきます。
焦らなくて大丈夫です。
私も、いまだに外しますから。



コメント