はじめに
野球の撮影は、最初に押さえるポイントさえ分かれば、
特別な機材がなくても十分対応できます。
野球の試合撮影でいちばん大事なのは、
「試合中はノンストップで回す」
というスタンスです。
私は普段、5回裏のグラウンド整備以外は完全に回しっぱなし。
理由はシンプルで、
何が起きるかわからないのが野球
だから。
今回は、試合本編の撮影で気を付けているポイントや、
ノンストップで回す理由、
動きながらのカメラワークについてまとめます。

野球の試合をノンストップで撮る理由
野球には、編集で絶対に再現できない瞬間が多いです。
- 想定外のファインプレー
- タイムリー
- ランナーの動き
- エラーからの展開
- 打球が急に飛んでくる瞬間
他にもいろいろありますが、これらは予測できないので、
途中で「録画切った瞬間に事件が起きる」というのはよくある話です。
だから私は、
回しっぱなしの方がリスクがない
と考えています。
メディア容量やバッテリーが厳しい時代ならともかく、
今は技術的にノンストップが当たり前にできるので、
そのメリットは非常に大きいです。
試合中の基本カメラワーク
野球撮影は、ただカメラを向けるだけではありません。
予測と流れの把握が命。
投球前は少し広め
ピッチャー・バッター・キャッチャーが入る構図にしておくと安全。
ピッチャーはP、キャッチャーはC。よく私たちの間ではPC間を撮る、と言います。
投球の瞬間はやや寄り
ピッチャーの動きがしっかり見える程度にズーム。
打った瞬間 → 打球へズーム
ここはスピード勝負ですが、慌てず「打球の方向」を見てパンします。
打球を多めに撮るカメラマンのことを球追いと言います。
打球の流れは試合の流れでもあります。チームからどんなふうに撮ってほしいか、どんなシチュエーションで撮ってほしいかで、撮り方が変わります。
打球を追うのはなかなか難しい作業。練習すれば撮れるのでチャレンジしてみてくださいね。
内野ゴロ・フライ → 捕球 → 送球まで追う
ここは落ち着いて「動線」を追うのがポイント。
外野方向に飛んだ場合
一瞬でズームアウトして外野の選手を捉えにいきます。
外野フライは動きが速かったり、飛び方で滞空時間も違うので、慣れないとなかなか難しい。
私の場合のコツは、打球を追いかけつつ、選手の位置を事前に把握しておく のが必須。
これは人によってさまざまなので、自分に合った球追い方法を見つけるしかないです。

5回のグラウンド整備だけ一時停止
唯一カメラを止めるタイミングは、
「5回裏終了後のグラウンド整備時間」。
ここは完全に試合が止まるので、
- カード残量確認
- バッテリーチェック
- レンズ清掃
- 一瞬の休憩
をまとめて済ませます。
ただし止めすぎると、
整備後の再開直後の投球を逃すので注意。
試合が完全に止まるといっても、結局はその間、ベンチの様子やスタンドの様子を見てしまうんですよね。
守備位置の把握がカメラワークの安定につながる
試合中、私はずっと 守備位置とランナー状況 を頭に入れながら撮っています。
要は、例えばランナーがいた時、バントが来るときがある…など。そのとき、野球のルールを少しでも知っていれば、そこからの展開が何通りもあるのを想像できます。
ただ、チームによっては戦略が様々。
- ランナー1塁 → 二遊間の動きが増える
- ランナー2塁 → 外野の浅い守備が増える
- ノーアウト1・2塁 → バントの可能性
こうした次の展開を知っているだけで、
必要な構図に0.5秒で対応できます。
ワンオペで撮っていると0.5秒が大事に感じます。
野球を知っていると撮影がうまくなる理由は、うまくなるというか、次の流れに対応できる、と言った方が良いのかもしれません。
でも、まさにここにあります。
「迷ったら広く」の原則
野球撮影の初心者がやりがちなミスが、
- 寄りすぎてボールが画面から消える
- パンの速度が速すぎる
- 予測していない方向に打たれて追えない
など。
こういう時のために、
私は常に 「迷ったら広め」 を意識しています。
撮り方は、目的や用途によっていろいろありますが、よく引いたらダメ、というカメラマンもいますが、おそらくそれはベテランの話。
私の場合、一旦広めに撮っておけば、視界が広くなるのですぐズームしやすい。
また、後で編集で寄せることはできますが、
撮り逃したものは編集では戻せません。
私は見逃したら一旦引く、と教えています。
試合終了まで集中力は切らさない
野球の撮影は、
とにかく 長い。
2時間半〜3時間は普通。
夏は4時間を超えることもあります。
暑いです。
集中力をキープするために、
- こまめに姿勢を変える(笑)
- 足元に軽く重心移動
- 水分を少しずつ取る
- ピントの確認を怠らない
こういったちょっとした気遣いが重要です。
立ちの撮影は足がパンパンになるんですよね。
最後のアウトを撮るまでが撮影。
ここを妥協しないことで、
あとで編集する自分が助かります(笑)
おわりに
今回の記事では、
- ノンストップで撮る理由
- 本編のカメラワーク
- 守備の変化から読み取る予測
- 迷ったら広めに撮る大切さ
など、試合本編の撮影で大事な考え方をまとめました。



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