野球の試合を撮影していると、いろいろな打球があります。
ゴロ、ライナー、外野へのヒット、そして高く上がるフライです。
この中で、カメラマンとして一番緊張するのが高く上がったフライです。
打球が外野に一直線に飛ぶ場合は、ある程度方向が分かります。
しかしフライの場合は、空高く上がるため、ボールの位置を見つけるのが難しくなることがあります。
野球撮影では、この瞬間がまさに数秒の勝負。
打球の滞空時間は長くない
フライは高く上がるので、時間が長いように感じます。
しかし実際の滞空時間はそれほど長くありません。
体感としては、だいたい長くて5秒前後です。
この数秒の間に、カメラマンはボールを見つけて追いかけなければなりません。
打球の方向にカメラを振り、
ボールを見つけ、
ズームし、
フォーカスを合わせる。
この一連の操作を、ほんの数秒で行うことになります。

ボールが見つからないと撮れない
野球撮影では、まずPC間の構図で構えています。
バッターが打った瞬間にカメラを振り、ボールの方向へ向けます。
そしてファインダーの中にボールを見つけたら、そこにズーム。
しかし、空の背景の中ではボールが見つけにくいことがあります。
特に昼間の試合では、空の明るさによってボールが見えにくくなることもあります。
もしファインダーの中にボールを見つけられなければ、その打球は撮れません。
そんなときは、正直なところこう思います。
カメラマンがアウトです。
もちろん冗談半分ですが、それくらいカメラマンの技術に左右される瞬間でもありますよね。
ナイターは比較的見つけやすい
面白いことに、ナイターの試合ではフライが比較的見つけやすくなります。
夜の球場では、照明に照らされたボールがはっきり見えることが多いから。
昼間の青空よりも、
暗い背景の中で光るボールの方が見つけやすい場合があります。
そのため、ナイターでは意外とフライが追いやすいと感じる。
PC間の構図からそのまま追う
高いフライのとき、よく聞かれるのが「最初にズームを引くのか」という質問です。
しかし私の場合、あまり引くことはありません。
最初はPC間の構図のまま、打球が上がった方向へカメラを向けます。
そして左目でボールを探しながら、ファインダーの中でボールを見つけます。
この時点でズームを引いてしまうと、かえってタイミングを失うことがあります。
フライの滞空時間は限られています。
そのため、引いて構図を作り直す余裕はほとんどありません。
PC間の構図からそのまま追う。
この感覚の方が、結果的に打球を見つけやすいことが多いです。
フライは今でも緊張する
野球の試合を長く撮影していても、
高く上がったフライは今でも緊張する瞬間です。
ボールを見つけられるかどうかは、その一瞬で決まります。
そしてその瞬間を逃すと、もう取り戻すことはできません。
それでも、空高く上がったボールをしっかり追い、
落下する瞬間まで撮れたときは、カメラマンとして気持ちのいい瞬間でもあります。
野球撮影の中でも、このフライの球追いは
まさに数秒の真剣勝負と言える場面なのかもしれませんね。
また、野球の試合中での牽制プレイ。これもなかなかドキッと来ますが、ある程度の傾向があります。上の記事も参考ください。



コメント