写真がなんだか落ち着かない…そんなことありませんか?
野球の写真撮影で、ピントは合っている。
タイミングも悪くない。
それなのに、なぜか写真が締まらない…。
帰宅してデータを見返したとき、「悪くはないけど、何か違う」と感じた経験はありませんか。
私も昔、何度もありました。
そして原因を探っていくと、多くの場合は背景なんですね。
今回は、野球撮影で背景がうるさくなってしまう理由と、私がどう向き合ってきたかをお話しします。思いつくままの記事になりますが、読みながら整理して頂けると助かります。
主役より目立つ背景になっていないか
野球場は撮りたいものが多く、情報量が多い場所です。
カラフルな横断幕、フェンスの向こうの住宅、応援している保護者、ベンチの動き。
ファインダーをのぞいているときは選手しか見ていないつもりでも、写真になると全部が写ります。
以前の私は、とにかくプレーを追うことで精一杯でした。
いい守備が撮れればそれで満足していたんです。でも後で見返すと、選手の後ろに赤いコーンが立っていたり、派手な看板がちょうど頭から生えているように見えたり、選手の後ろにポールが写っていたりする。
これでは落ち着きませんよね。
選手を撮る場合、背景は脇役ですが、写真全体の印象を決める力を持っています。
主役より目立ってしまうと、せっかくの一枚が散漫になります。
立ち位置ひとつで世界が変わる
そのような時は、設定を変える前に、まず足を動かすようにする。
どういうことかというと、
ほんの数歩横に移動するだけで、背景の色や抜け方が大きく変わります。
フェンスが空に抜ける位置を探したり、木の緑を背景にできる角度を探したりするだけで、写真はぐっと整理されます。
D5でもD3sでも、背景処理の基本は同じ。
ボディの性能よりも、立ち位置のほうが効きます。以前は「そこまで気にする余裕がない」と思っていましたが、慣れてくるとプレーを待つ時間に自然と背景を確認するようになります。
背景が整うと、被写体が自然に浮き上がります。
特別なテクニックではなく、少しの意識の差でした。
望遠レンズに頼りすぎない
「とにかくボカせばいい」と思っていた時期もあります。
確かに200-500mmを開放寄りで使えば背景は柔らかくなります。ただ、それだけでは解決しない場面も多いんですよね。
距離が足りなければ、いくら望遠でも背景は意外と目立ってきます。
むしろ、少し引いて周囲の状況を入れたほうが良いこともあります。
例えば、
内野の守備で、土煙とベンチの様子を一緒に入れると、試合の空気まで写ります。背景を消すのではなく、整理する。
そう考えるようになってから、写真の見え方が変わりました。
背景を見ると、試合の流れも見えてくる?
不思議なもので、背景を意識し始めると、プレー以外の動きにも目が向くようになります。
ベンチの選手の表情、応援の様子、空の色。そういった要素が自然と視界に入ってくると、写真に物語が生まれます。
以前は瞬間だけを追っていました。でも今は、その瞬間がどんな空気の中で起きているのかを少しだけ考えます。
背景は邪魔者ではなく、状況を伝える材料でもあるんですよね。
完璧にはならないけれど
もちろん、毎回きれいに整理できるわけではありません。
急なプレーで背景まで考える余裕がないこともあります。それでも、「背景が写真を左右する」ということを知っているだけで、撮り方は少し変わります。
野球撮影で背景がごちゃごちゃしてしまう。そんな悩みは珍しくありません。私も駆け出しのころは何年も気づかずにいました。
でも、立ち位置と意識を少し変えるだけで、写真は落ち着きます。
機材を変える前に、まず周りを見渡してみる。たぶん、それが一番手軽で効果のある方法です。
慣れないと一気にはうまくいかないので、時間はかかると思いますが、一つ一つ実践して身に着けるしかないと思います。



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