PR

写真サイズの基本と、額縁選びで失敗しないためのポイント

A4額サンプル 写真撮影
この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

このブログを選んでいただきありがとうございます。

私はカメラマンとして日々、写真撮影やプリント、額装のお手伝いをしていますが、よくお客様から「写真のサイズってよく分からないよね」というご相談を受けることがとても多くなっています。

特に、L判やハガキ判といった馴染みのあるサイズを超えると、2L判、八つ切り判、キャビネ判など、「聞いたことはあるけど、違いは分からない」という声をよく耳にします。

この記事では、本来の写真サイズの基礎知識から、よくある勘違い、そして失敗しない額縁選びのコツまで、写真店の立場から丁寧に説明します。
最後までご覧いただけると本来の写真サイズや目的、用途も分かります。

大きめの額縁

本来の写真サイズとは

写真サイズには、「L判」や「2L判」などのいわゆるサービスサイズ、そして「キャビネ判」「六つ切り」「八つ切り」といった従来の写真用サイズがあります。

写真サイズ一覧(mm)L判〜A3まで比べてわかる! ※廃版含む

当店でよく使う写真サイズ

サイズ名プリント寸法(mm)特徴・用途
手札判75×105mmお葬式用によく使われる
S判85×117お葬式によく使われる
E判
L判
82.5×117
89×127
E版は2022年5月に市場廃止
工事写真に多く使われていました
L版は一般的なプリント写真、日常の記録等
ハガキ判
本来の写真ハガキ判
独特なハガキ判
100×148
102×152
106×150
ポストカード、年賀状など
写真を貼り付けるタイプだと約2mm四方小さくなります
2L判
2E判
127×178
117×165
L判の倍でより大きく、飾りやすいサイズ額の種類も多い
キャビネ判130×180白フチあり、よく手焼き写真で使われる
六つ切り203×254家族写真、集合写真など
ワイド六つ切り203×305横長写真に適したサイズ
八つ切り165×216昔ながらのプリント、額装向き
ワイド八つ切り165×254八つ切りより横長、バランス良い
四つ切り254×305額装用、記念写真など
ワイド四つ切り254×365四つ切より横長
A4210×297JIS規格サイズ、家庭用プリンタに最適
A3297×420ポスター、小展示向け
七五判303×409お葬式によく使われる
スーパーワイド305×914風景や縦型の用途に使う

写真のサイズは上記のほかにも色々なサイズがあります。

独特なハガキ判

上記の写真サイズであれば毎日プリントしています。また、スタジオを完備していますので、スタジオ定番の六つ切り、四つ切りも頻繁にあります。

ただ、A4やA3を取り扱っている理由は、お客様の要望が多いから。私の地域では、15年くらい前は写真用に、JIS規格のA4やA3は珍しいくらい無かったです。

種類のある額縁

よくある勘違い

「JIS規格=写真サイズ」ではない

多くの方が「A4=写真サイズ」と思われていますが、実はこれは日本工業規格(JIS)の用紙サイズで、元々は印刷・書類用として普及したものです。

確かに最近では、プリンターや額縁がA4・A3に対応していることが多くて、便利で汎用性も高いですが、「写真本来のサイズ」とは違うんです。

とくに写真専用の額縁と、A判やB判サイズの額縁では中枠の有無や比率が異なるため、プリントサイズとのズレが生じることもありますので、本当に注意が必要。

「2L判」と「キャビネ判」の違い、知っています?

2Lとキャビネ額

この2つは非常に似たサイズ感ですが、用途と仕様がまったく違います。

面白いことに…と言えば失礼かもしれませんが、2L判はキャビネ判のことだと思っていたり、キャビネ判って2L判のことだ、と思っている人が多数です。それ、違います

いざ額縁を探すときに分かります。違うということが…。

さらにさらに、額縁メーカーによって微妙に数ミリほど、独自のサイズも実際あります。メーカーによってキャビネ判と明記があってもどれが正しいのか迷ってしまいます。私自身、キャビネ判という明記の額縁で、それぞれサイズが違うキャビネ判を4つも見たことがあります。

お客様がお店に来て、額縁探して買ったんだけど、この写真、この額縁に合わないんだよね…

こちらが良くないように言われることも実際あります。

本来のその写真サイズとは…

サイズ寸法(mm)特徴
2L判127×178白フチなし、サービスサイズの大きめ版
キャビネ判130×180
120×165(メーカー独特)
白フチあり、手焼き・トリミング写真向け

上の表からも分かるように、キャビネ判には昔から2つサイズがありますが、こんな専門的な話なんて、お客様には関係のないことで、要するに写真をピッタリ額縁に入れたいのが目的なんですよね、これ、分かります

額縁の選び方も異なるので、「額に合わない…」というケースは非常に多いです。

※額縁のサイズは実は、地域性の問題もあったりするそうなので、否定もできないです。

額縁選びのコツ、写真サイズに合わせて失敗しない構成を

目的が「飾る」なら、先に額縁を選ぶ!

意外と多いのが、「写真を先にプリントしてしまったけど、合う額縁が見つからない」というご相談です。これ多いです。

写真を飾る予定がある場合は、先に額縁のサイズを確認して、そのあとそれに合わせてプリントするのが私としてはベストかなと思います。当店に額縁をご持参の場合は、その額縁に合わせてプリントしてあげています。なぜなら…

額に入れた時や中枠を使ったときに、見切れる部分が発生するときがあるから。例えば…

集合写真をこの額に入れたいというご要望の場合、写真画像自体は両サイドの人物がしっかり写っているのに、額縁に入れたり、中枠を使ったとき、両サイドに居る人物が見切れたり中枠に隠れる場合があるから。せっかくなのできちんと収まるようにプリントしてあげたいですよね。

とくに最近は額縁の流通が少なく、特殊サイズは入手困難なこともあります。

当店では、あまりの額縁のサイズの微妙な事態から、額縁を加工できる作業場を新設しています。1から希望サイズに額縁も作れるし、既存の額縁のリサイズもできます。

「中枠(マット)」の有無もチェック

額縁には中枠(マット)付きのものがあります。これにより写真の見栄えは格段に良くなりますが、マットを使う場合は写真サイズより一回り小さめの開口部に合うよう調整が必要です。

たとえば、A4の額縁に中枠を入れると、B5サイズ程度の写真しか見えない…ということも。

更にまた、A4と明記のある中枠付きの額縁を買うと、実は中枠はA4サイズなので、額縁本体がA4よりも、一回りから二回りほど大きな額なります。

この場合は、A4の額縁を探していた、とのイメージとは変わってきますので注意ですね。

中枠付きの額

額縁サイズの現状と注意点

今までは八つ切りや六つ切りなど、あらゆる写真サイズに対応した額縁が店頭に並んでいました。しかし現在では、額縁メーカーの減少・コスト高騰などにより、国産の流通量は激減して、国外の額縁が100均ショップで激安に販売されることで、お客様は、値段に興味を持つことにもなっています。

そのようなことが重なりに重なって、材料から出る残飯ゴミの環境問題などで、ガラス付きの額縁を減少させて、現在はアクリル板に変化しています。なかなか、ガラス付きの額縁を探すのが難しくなってきています。アクリルはガラスと違って年数とともに黄ばんでくるものが多いです。掃除などでアクリル面を拭くと、汚れがある場合シマシマにあとが残ったりするものもあります。額縁に入れるのであればアクリルは少々扱いにくい時もあります。

特に、八つ切り・ワイド八つ切りの額縁は店頭に少なく、取り寄せになるケースが多いです。ご希望の額縁のフレーム(竿と呼んでいます)デザインが無い場合は、少し大きめの額縁を選び、リサイズしてあげています。お客様は大喜び。

色々な諸事情を踏まえて、額縁を探すためには以下のような対策がおすすめです。

  • 写真をプリントする前に、額縁に入れるのであれば、使いたい額縁を先に決める。
  • 写真店や専門店で額縁の取り扱いサイズを確認する。
  • マットあり/なしの見栄えとサイズも考えながら、少し時間をかけながら完成をイメージする。

写真を撮るのが好きな方は、こちらの記事もおすすめです。

Q&A よくある疑問

Q. プリントしたら思ったより小さかった…どう調整すれば?
A. スマホやプリントショップでは「L判→2L判」の拡大設定が必要です。事前に縦横比や解像度を確認してから印刷すると安心です。

Q. 額縁ガラスの反射が気になる場合は?
A. 非反射ガラスや「マットガラス(つや消し)」タイプを選ぶと、光の映り込みを柔らかく抑えられます。

Q. デジタルデータで額縁寸法と合わない時は?
A. 画像編集ソフトで「キャンバスサイズ」を指定寸法に設定し、余白を調整してから印刷・額装すると見た目がスッキリします。

あとがき

写真サイズと額縁の「バランス」を意識すると良い

現在はデジタル化が進んで、写真プリントや額装の文化が少しずつ薄れてきているのが現実ですが、大切な一枚を形として残す写真プリントの思いは、今も変わりません。

だからこそ、写真サイズと額縁の正しい知識を持っておくことはとても大切です。

  • 写真サイズは実は種類豊富で規格以外の自由なサイズにプリントができる。
  • 似ているサイズが多いのでサイズに注意。
  • 額装目的なら「額縁を先に」がおすすめ。
  • 中枠・マットの有無で見栄えが大きく変わる。
  • 意見を取り入れてもらえる柔軟の利くお店を見つける。

失敗せず、美しく飾るために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

※この記事は、現場で写真を撮り、額装にも携わる筆者が、実際の経験をもとに執筆しました。

次回は「LED照明下でも写真が映える額装アイデアと光の反射対策」をご紹介予定です。額装展示時の光対策もぜひご期待ください!

最後までご覧いただきありがとうございました。

ご意見ご質問はコメント欄にお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました