就活の時期が近づくと、証明写真の話が少しずつ増えてきます。
最近は特に、
「スマホで撮ってみました」という声が多くなりました。
カメラ性能も上がりましたし、
アプリも優秀です。
正直なところ、昔よりずっときれいに撮れます。
なので今日は、
「写真館で撮りましょう」という話ではありません。
ちょっとだけ、
横から口を出す話。
みなさん、だいたい同じ距離で撮っています。
お持ち込みいただくデータや、
「これで大丈夫でしょうか?」と見せてもらう写真。
実は、かなりの確率で共通点があります。
それは、
腕を伸ばした距離で撮られていること。
スマホを持って、
ぐっと腕を伸ばして、パシャ。
自然な流れです。
誰でもそうします。
間違いではありません。
ただ、証明写真になると、
ほんの少しだけ事情が変わります。
腕の長さは、ほんの少し近すぎます。
細かい話になりますが、実は重要だったりします。
普段のスナップ写真なら問題ありません。
ですが、証明写真は
「盛る写真」ではなく
「整える写真」です。
ここが大事です。
腕の長さ、だいたい40〜60センチほど。
この距離で顔を撮ると、
ほんの少しだけ、顔の中央が強く写ります。
たとえば、鼻。
顔の中で一番前にありますよね。
耳や頬は、それより少し後ろにあります。
近い距離で撮ると、
どうしても鼻がわずかに強く写ります。
本人は気づきません。
でも、
「なんとなく違う」
「なんとなく落ち着かない」
そんな印象になることがあります。
大げさではありませんが
本当に、わずか。
でも証明写真は、
その“わずか”が印象になるんですよね。
では、どうすればいいのか。
答えは単純。
少し離れて撮る。
写真屋から言わせてもらうとできれば、2メートルくらい。
難しい準備はいりません。
・スマホを棚や机の上に置く
・三脚があれば使う
・タイマー機能を使う
それだけ。
2メートル離れると、
顔の前後差が目立ちにくくなるんですね。
中央だけが強調されにくくなり、
全体のバランスが落ち着きます。
「あ、これなら自然だな」
そう感じる写真になります。
至近距離だとべローンと歪むんですよね
なぜ“距離”の話だけをするのか。
服装や背景、表情。
もちろん大事。
でも、
距離が近すぎると、
その前にバランスが崩れます。
アプリで明るさを整えても、
色味を補正しても、
距離の影響は消せません。
逆に言えば、
距離さえ整えば、
写真はずいぶん安定することになります。
だから今日は、
あえてそれだけの話。
よくある声
「最近のスマホは歪まないですよね?」
確かに、昔よりずっと優秀です。
ですが、
“歪まない”のではなく、
“目立ちにくくなった”だけ。
近づきすぎれば、
やはりわずかな違いは出ます。
それが証明写真になると、
静かに印象に影響します。
証明写真は、足し算より引き算。
就活写真を見ていると感じるのは、
良い写真ほど、
“何も主張していない”ということです。
落ち着いている。
自然。
違和感がない。
それが一番強いです。
距離を取ることは、
余計な主張を減らすことでもあります。
鼻を強くしない。
輪郭を広げすぎない。
ただ、それだけ。
最後に、少しだけ。
もしこれからスマホで証明写真を撮るなら、
腕を伸ばす前に、
少しだけ思い出してみてください。
「ちょっと離れてみようかな」
2メートル。
それだけで、
写真は落ち着きます。
大きな技術はいりません。
距離。
それだけで十分。



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