ストロボとは、撮影の瞬間に一瞬だけ強い光を発する装置のことです。
一眼レフやミラーレスカメラには、カメラ本体に内蔵されている「内蔵ストロボ」と、外付けで使う「外部ストロボ」があります。
一瞬の「光の爆発」で、被写体を一時的に明るく照らして写し込むという仕組みです。
この記事をご覧になればどんな時にストロボを使うのか、どんな撮り方があるのかがお分かりいただけます。
ストロボを使うメリット
暗い場所でも明るく撮影できる
なぜストロボで暗い場所でも明るく写せるの?
暗い場所では、カメラのセンサーが、光の量が足りないとシャッターが押せませんよね。
ですがストロボを使うと、センサーが明るさ・暗さを検知して、必要な光を発光します。
▶ 撮影の瞬間に 「人工の太陽」 のように光を一瞬発してくれます。
▶ 被写体をパッと明るく照らし、シャッターが開いている間に記録する
簡単に言うと、こういった流れになります。
人間の目には「ピカッ」と一瞬光っただけに見えても、カメラはその光をしっかり記録してくれるんです。
ストロボのメリット(暗所撮影において)
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 暗い場所でも明るく写せる | 室内・夜景・パーティーなどで威力を発揮 |
| 被写体のブレを抑えられる | 瞬間的な強い光で、ブレにくくなる |
| シャッター速度を速くできる | 暗くても速いシャッターが切れるため、動く被写体にも強い |
| 色が正しく出るようになることも | 白熱灯や蛍光灯の色かぶりを補正する効果もある |
ストロボを使う時の注意点
1. 被写体との距離に注意
- ストロボの光は届く距離が限られていて、遠くには届かないことがあります。
- 一般的な内蔵ストロボは、せいぜい3〜5メートルまでが有効範囲。
特に目にするのが、お遊戯会でご父兄が望遠レンズを付けて、10メートルくらい離れた一番後列でステージを撮影。これは光が届く前にシャッターが切れるので、暗い写真になります。望遠を付けていたらレンズを一番引いて、出来る限り前に行って取りましょう。
2. 白とび・テカリに注意
- 近くの被写体に光が当たりすぎると、顔が真っ白になったり、テカテカになったりします。
- 外部ストロボをバウンス(天井や壁に反射)させると、やわらかい自然な光になります。
3. 背景が暗くなりがち
- 被写体には光が届いて明るく写っても、背景には光が届かず、真っ暗になることがあります。
- 明るく背景も写すには、シャッタースピードやISOの設定も重要です。
通常発光とスローシャッターを使う。スローシンクロとも言います。夜景撮影でもこの方法を使います。代表的な例は、函館の夜景。一度は行かれたことがあるんじゃないかと思います。普通に撮ると手前の人だけが写り、肝心の背景(夜景)が真っ暗になります。
カメラのモードには夜景モードという設定がありますので、慣れない方はその設定度撮影してみるのが最も簡単な方法です。
その他のストロボ活用のワンポイントテクニック
| テクニック | 効果 |
|---|---|
| バウンス撮影 | ストロボの光を天井や壁に反射させることで、やわらかく自然な光になる |
| ディフューザーを使う | ストロボの光を拡散させて、テカリや影を抑える |
| マニュアル調光 | ストロボの光量を調整して、適切な明るさを得る(自動任せにしない) |
| スローシンクロ | 背景も明るく写すために、シャッター速度を遅くして雰囲気ある写真にする |
慣れないうちは、カメラのモードに合わせて撮るのが良いかもしれません。
もし、カメラの夜景モードなどのお任せモードで撮影した写真が良く撮れた場合は、興味があれば画像の「情報」ボタンなどを押すと、シャッタースピードや絞り値、感度等が記録されていますので、とても参考になりますよ。
被写体に立体感を出せる
ストロボで立体感が出る理由
1. 一方向からの光が「陰影」を生む
ストロボは、通常一方向から強い光を当てるため、物体の形に沿って「光が当たる部分」と「影になる部分」ができます。
たとえば顔を撮った時…
- おでこ、鼻、頬などの前に出ている部分に光が当たり
- 目の下や鼻の影、あごの下には影が落ちる
この明暗の差(コントラスト)が、平面的な写真に奥行きを与え、立体的に見えるようにしてくれるんです。
2. 光の角度を変えると、影の位置も変わる
特に「外部ストロボ(クリップオンストロボ)」では、光の方向を自由に変えられます。これによって、被写体の横・斜め・後ろなど、いろいろな角度から光を当てることができます。
- 真横から当てれば、影が強調されて彫りの深い印象
- 少し斜め上からなら、自然な立体感
- 上下から当てると、不自然さ(怖さや演出)を出すことも可能
3. バウンス光でも立体感は作れる
直接ストロボを当てると影が強く出すぎて不自然になることもありますが、天井や壁にバウンス(反射)させると、やわらかく自然な陰影になり、ナチュラルな立体感が出せます。
私はブライダルスナッパーも仕事にしていますが、ストロボはいつもほぼ天井に充てています。お客さんからフラッシュの向き、上向いてますよ…とも言われた時がありますが。や、これでいいんです。
状況によっては真上もありますが、斜め45度くらいもあり、様々です。下の写真は卒業証書授与のシーンで、ストロボは真上に向けていますが、それでもちょっと強いかなと思うくらいです。

4. 光の強弱(明暗差)=奥行き
写真は基本的に「平面の世界」ですが、そこに「明るい部分と暗い部分」があることで、人間の目は奥行き(前後の距離)を感じ取ります。
だからストロボで光をコントロールすることで、
- 背景を暗くして被写体だけ明るくすれば「手前感」
- 被写体の一部だけ明るくして陰影を強調すれば「凹凸感」 を生み出すことができるわけです。
慣れてきたら立体感を出すストロボ活用のコツにチャレンジ
| テクニック | 効果 |
|---|---|
| 光の角度を斜め上から | 顔の凹凸を自然に見せられる |
| バウンス撮影 | 柔らかく自然な陰影で立体感UP |
| ディフューザーを使う | 光を拡散させ、陰影をやさしくする |
| 背景との明暗差をつける | 被写体が浮き上がって見える |
| サイド光を使う | 幻想的な効果 |
逆光時の補助光として使える
逆光ってなに? どうして困るの?
「逆光」とは、被写体の後ろ側から光が当たっている状態のこと。
たとえば、人物の後ろに太陽があるような状態ですね。
逆光だと、何が起きる?
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 顔や前面が暗く写る | 光が後ろから来ているので、前面は影になりがち |
| ハレーションが起きやすい | 光が直接レンズに入ると、白っぽくなったりフレアが出る |
| せっかくの表情やディテールがつぶれる | 肝心なところが見えにくくなる |
なぜストロボが「逆光補正」に使えるの?
どういうことかというと…
ストロボが「前からの光」を作り出して、暗くなった部分を明るく補ってくれるから!
夕日をバックにして撮ることもできるし、仕事でも逆光はフルに使います。また、あえて人物を黒くシルエットのように撮ることもあります。
逆光でストロボを使うときのコツ
| コツ | 説明 |
|---|---|
| ストロボは弱めでOKですがストロボを強制発光にする。自動だと光らない時もあります。 | 補助光なので、強くしすぎると不自然になります |
| TTL自動調光が便利 | カメラが適切な光量を自動で調整してくれる |
| ディフューザーやバウンスで自然に | 光が強くてキツい時は、柔らかくする工夫も効果的 |
| ストロボが届く距離に注意 | 通常のストロボは5mくらいまでが限界です。遠すぎると効果は無いです。 |
ストロボの種類
ストロボにはいくつか種類があります。
- 内蔵ストロボ(カメラに最初からついている)
- 初心者でも手軽に使える
- ただし、光が強く直接まっすぐに当たるため不自然な影が出やすい
- クリップオンストロボ(外付けの小型ストロボ)
- 角度を変えて発光できるため、バウンス撮影が可能
- 持ち運びが簡単で、初心者にもおすすめ
クリップオンタイプは、いろいろな使い方がありますので、あると便利です。
- モノブロックストロボ(スタジオ用の大型ストロボ)
- 光量が強く、プロの撮影現場で使用される
- 設置が必要で、屋外ではバッテリーが必要

あとがき
ストロボを活用すれば、写真のクオリティをぐっと高めることができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な使い方を押さえれば、誰でも簡単にストロボ撮影を楽しめます。ぜひ、この記事を参考にして「チャレンジ」してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
ご意見ご質問はコメント欄にお願いします。

コメント